張 春甲 プロフィール
張春甲工房の二胡弓は、厳選された材料を使用し、熟練職人の手によって丁寧に仕上げられており、安定した運弓のしやすさ、製品の美しさが本場中国でも高く評価され、著名二胡製作工房にも採用されるなど、近年、急成長を遂げている。
弓選びのポイント
竹棹は手元側が少し太く、先端は少し細くなっています。
全体がムラなく均質で内側に少し反っており、弓毛を
張って押さえた時に竹棹がまっすぐになるものが良い
でしょう。
■竹棹の節
竹棹の節は、たいていの弓には持ち手側に一箇所あり、
その位置によって弓棹が曲がる弾力性を決めています。
丁寧に作られた弓であれば、無節処理された弓でも、
節の多い弓でも、弾いた時の感覚でしっくりくるものを
選んでいただければ大丈夫です。
■弓毛
弓毛は白いものが最良ですが、白すぎるものは漂白し
すぎです。また、毛を束ねてぴったりまとまっているこ
と、毛の量も適量でバラバラにならずに揃っていること
が重要です。
■調節ネジ
調節ネジを回して弓毛を緩めた時に、適切なたるみ
が保てるかを確認します。反対にネジを締めた時に、
しっかり張られた状態になるかも調べましょう。
■お持ちの二胡で試しましょう
二胡弓は主に竹材と馬毛によって構成されています。天然の素材である竹のバリェーションも様々で、一本ごとに弾力性と重さが微妙に違っています。
ご自身の二胡で色々な弓を試していただき、弓棹の弾力や手に持った感覚が最も合うもの、弓毛の弾き心地が最も良いものを選びましょう。
二胡弓の交換時期について
あるという考え方が主流です。
*弓毛が切れて量が減ってきたり、弓毛が仲びて緩んで
きたり、松脂の乗りが悪く弓が滑ってしまうと感じたら、
交換のタイミングです。
*使用頻度や状況によっても異なりますが、新品の状態
から使い始め、弓毛がすり減ってきたら、2~3年くらいで
交換することをお勣めします。
使い込まれて、弓毛がボロボロになってしまった弓毛量は約220~260本程度が最良と言われています。
1~2割も減ってしまうと綺麗な音を出すことができません。
また、毛のキューテイクルが損なわれると、松脂が付きにくくなり、音色も悪くなります。